あたらしい流れ

静かに一人で夜を過ごす。
ゆいが産まれてからは、そう滅多にないこと。

温泉のあと、夜風に吹かれたくて、屋上の「望nozomi」テラスへ行く。
澄んだ空にくっきりと、煌々と光る綺麗なお月さまが見えた。
こんなにも美しい、クリアなお月さまを見たのは、いつぶりだろう。

自宅の町田付近は、郊外と言えども、やっぱり都会なんだなぁ。
こんなにも、流れの早い雲を見ることも、ない。
美しい夜空をじっと眺める。
なんて豊かなことだろう。



館内にある沢山の本から、気になった本を二冊借りて、部屋に戻り、ぼんやりと眺めてから、眠りについた。
と言うのは嘘で(笑)、眠りにつこうとして、ほとんど一晩、眠れなかった。
窓の外が白く明るくなり始めた時、夜が終わることに、安堵している自分がいた。

ああ、まだ私は、一人で眠ることができないんだ。
「怖れ」が、染み付いている。

そのことを、しっかりと認めること。しっかりと観ること。
それが、とても大事だと思った。




しばし朝の光の中で微睡んでから、朝風呂に入り、すっきりと身支度を整える。

美しく盛り付けられた、朝食御膳。

一口一口噛み締めながら、静かに味わう贅沢。
普段はもっぱら白米派の私だが、じっくり発酵させた柔らかい酵素玄米が、美味しい。
他のお客さんたちも、静かに、丁寧に、味わって食事をしている風景(音)が、心地よく、清々しい。
みな各々、食瞑想。

こうして、じっくりと自分に集中して、静かに過ごせることが、どれほど魂の滋養になっているか。
普段も、かな〜りそうしてるんだけど(笑)、それでも一泊二日、一人、なのは大きい。
まさに、命の洗濯。
ここのお宿のスタッフさん、館内のエネルギーも、素晴らしいので、なお。







チェックアウトしたあとは、大好きな万葉公園へ。

湯河原って、他にも色んな観光名所があるんだけど、やっぱり今回も、ここが一番気になる。

この万葉公園は、私、本当にお気に入りのようで、なんだかんだ今回で4回目、出産前に2回来ていて、1回目は、妊娠したくて「こごめの湯」目当てで来て、その翌年に妊娠し、お礼参り的に、妊娠中にも来たのが2回目。だから、とてもご縁を感じるし、癒される場所で、ここに来ると、ゆいを授かれたことの感謝が溢れて、自然と涙がこぼれる。



しかもしかも、2021年にリニューアルして、以前は古風な普通の公園だったのが、素晴らしく洗練された場所に生まれ変わったのです。

湯河原惣湯(Books and Retreat)


今回もまた、ここのお洒落なカフェでくつろごう〜っと思ってたんだけど、自然と気の向くまま、足の動くままに任せていたら、公園の端っこから端っこまで千歳川沿いを歩く流れになり、それがまあ、ものすごく気持ちが良いこと!!!
奥入瀬渓谷のような、なんとも素晴らしい景色。
また、勢いよく流れる川の清浄で豪快なエネルギーに包まれながら、この旅での気づきを振り返る。

この短い旅の気づきは多く、言語化できない部分がほとんどだけれども、今回の旅のテーマ(チャレンジ)であった、一人旅で自分の怖れと向き合うことにしっかりと対峙できたこと、そして過去の自分、自分を奮い立たせて仕事を頑張ったこと、あらゆる側面の自分を認め、自分は素晴らしいと、意識の中で抱きしめた(えらいぞ、私♡)
そして、一人の夜が怖いことと、セッションで浮かび上がった地獄の夜勤のことと、色んなものが繋がっていて、そして今、手放すべきものが何なのか、はっきりと観えた。



川の途中、ものすごい轟音の爆流、岩に当たり水飛沫を上げている個所で、しばらく足を止めた。
自然と呼吸が深くなり、天と地と繋がり、この川(水)の強いエネルギーを使って、このテーマを浄化するワークを行う。





もう、誰かのために、生きるのを、何かに、自分を明け渡すのを、本当にやめる。

自分のために、純粋な歓びのために、生きる。








人類が、大きな変容を迎えている今

一人一人が、自分に力を取り戻すこと

怖れという幻想を超えていくことを

たくさんのサポートの中で、後押しされているのを感じます。












この旅に出る前に、「水を巡る旅」という言葉が降りてきました。


また、私は、どこかに旅に出ることになりそうです(笑)






aki