子供ころから結婚するまで、「私の居場所はどこなのだろう?」そうずっと思ってて、なんとなくいつも、場違いなところにいるような気がしてた。
仕事も所属していた大学病院を辞め、派遣で色んな場所に行き、それはそれで自由人の私には合っていたけれども、次第にやっぱり日々緊張を強いられる看護師の仕事は向いてないなって思って、30歳の時にピースボートで世界一周をして、ふらふらと色んな国・場所を見て回っては、「私はなぜここにいるのだろう?」なんて思ったりして(笑)
帰国後、ヨガの仕事をやり始めてからは、やっと自分らしい仕事に出会えたと思って嬉しかったけれども、とにかく忙しい毎日で疲弊してた。
そして、いつも、ゆっくり休みたい。
安らげる場所で、ゆっくり生きたい、と思っていたんだよね。
そして、旦那さんと出会い、私のその願いは叶った。
仕事もほとんど辞め、念願のスローライフ&専業主婦!
しかも、バセドウ病だったから、旦那さんもそうすることを勧めてくれたし(笑)
ヨガの仕事は本当に楽しくて喜びではあったのだけど、自分がゆっくりヨガする時間さえあまりないほどの忙しさは、私が求めるものではなかったから、バセドウ病が治ってからは、ゆっくり家で出来るプライベートレッスンをメインに再開して、マイペースにのんびりやってた♪
その頃、「自分の人生=ヨガ」だと知っていたから、「ヨガを生きる」というタイトルのブログを書いていたね。
そして、私はどんどん色んなものを手放して、私がヨガを楽しむ=本当の私を生きる=自分を満たす=家族を作る・・
そうだそうだ、ライフワークは自分らしく生きること、と本当の自分の思いにどんどん素直になって
ゆったりと家で過ごしながら、自分と向き合い、自分の至福を追求していた。
それでも、ゆいを授かるまでの5年。
私はまだまだ手放すべきものがあったし、妊娠を期待することさえ手放さなければならなかった。
そして、2016年の夏、妊娠したことがわかった時、私は人生で一番、自分の人生に感動した。
こんなにも嬉しい!という気持ちは、言葉では言い表せないけれども、まさに天にも昇る気持ちってこれだなぁと思ったよね(笑)
そして私はやっと、ここが自分の居場所だ、と思った。
家族を作るということは、私にとって本当に大きなことだったし、私が自分の女神性に気づき、自分本来の力に目覚めるためにも、妊娠・出産は大きなイベントだった。
そして、何もかもが薔薇色に見えたマタニティから、出産後、試練がまたやってきた(笑)
ようやく見つけた安心安全の居場所である家族が、壊れかけたのだった。。。
そう、ここからの3年が、まさに破壊と創造のとき。
自分がそれまで作り上げてきたもの、まさにこの家族という居場所も、愛するパートナーとの関係も、信念も観念も、あらゆる感情的な痛みも、すべてを破壊し手放し、新しく自分を再構築させなければならなかった。
私は貪欲に自分の深い場所へと降りていって、自分を満たし、癒し続けた。
本当の居場所とは、どこなのか。
そう、まさに今の世の中で起きていること、みんなの意識の中で起きていることが、これかもしれないね^^
今年、コロナ騒動があって、みんな「ステイホーム」したけれども、文字通り、お家で過ごす、ということもそうだし、自分や家族や仕事との関係を見直す、ということも、多くの人がなされていたんだろうなと思う。
そして、私が感じたことは、「ステイホーム」は、
あなたの心の奥にある故郷(魂意識・ハート)にしっかりと居なさい(繋がりなさい)
私たちが自分の外側に見ているものは、すべて幻想。
そのことを本当に理解している人は、今どれくらいいるのだろう。
今、コロナさんの影響で、仕事がなくなってしまったとか、先行きが見えない不安があるとか、自分の存在価値が揺らいでいる人もいると思う。
でもね、そのことで私たちは、本当に大切なものは何か、本当に望んでいることは何か、真実はどこにあるのか、ということを問われ、目覚めを促されているよね。
私たちは、何かに、誰かに、どこかに自分の居場所や拠り所を見ている間は、決して安心することはできないんだ、ということを、思い知らされている。
そして、揺るぎない安心とは、揺るぎない基盤とは、自分の中にしかないということ。
自分の居場所は、自分の内側の世界に、拡がっているということ。
私たちの中に、神聖なスペースがあり、そこにしか真実はない、ということ。
色んな情報や、色んな状況に振り回されるような人生は終わり。
自分のその深い部分にしっかりと繋がり、自分の中に安寧の場所があれば、何にも影響されないで、人生を悠々と、優雅に生きることができる。
それは、自分が被害者にも加害者にもなることがない、自分がこの世界・人生の創造者(創造主)であるという視点。
それが、目覚めた状態であり、新しい時代の生き方。
もちろん、色んな人がいて、色んな考え方があって、みんな人それぞれ、感じていること、思っていること、違うと思う。
その多様性こそ、まさにこれからの時代の在り方だし、それだけの自由も可能性もある。
みんな、自分が選択したことを具現化し、望んだ世界を生きるだけ。
そして私は、自分の中に居場所を見つけたことで、一度壊れかけた家族との穏やかな日常も、取り戻すことができたんだ。
愛する家族と、幸せに生きること。
本当の喜びって、とっても平凡で身近なものだったりするよね。
でも、それが私には最高のギフトであり、
そして、そのことにさえも執着していないこと。
自分の中に、安寧の故郷はある。
aki