「豊かさ」の再設計

先週水曜日は、埼玉の小川町で有機農業をしている佐藤太さんの勉強会に、高田馬場のピースボートセンターに2007年の乗船前以来、久しぶりに行きました。
太さんのブログ
かんぺー・しいのの旅日記

太さんは、私が乗船した56回クルーズに、“農的暮らし”を提唱する水先案内人として乗船されていて、そこで知り合いました。
その時の太さんの講演に感銘を受け、お人柄にももちろん惹かれて下船後すぐ(下船後翌日!)には小川町に行って田植えの作業のお手伝いをしたり、その後一回友達を連れて稲刈りの作業をしたことがあり、太さんのメーリングリストに登録されているので今でも色んな作業やイベントのお知らせをメールしてくれるので、今回の勉強会のお知らせも頂き、数年ぶりの再会、思い切ってピースボートセンターに伺いました。

畑には2007年以来全然行けていないものの、今年は有機の白米も玄米も販売するとお知らせを頂いたのでそれぞれ5キロ購入させてもらい、「今年こそは畑行きます!」と宣言したところ^^
なかなか普通のお店では有機玄米は売っていないし、自然食のお店には置いてあっても非常にお値段が高いですよね。
玄米は特に農薬残留の問題があるので、食べるならできるだけ無農薬のものがいい。
特にお米は毎日食べるものだからと、白米も結構こだわったものを最近は頂くようにしていて、丁寧に造られたものなら市販のものの2倍のお値段でも「えいやっ!」と買って、「うまいうまいっ!!」と行って有り難く贅沢していますが、できたらお手頃価格で頂きたいのが本音。
なので今年は太さんのところの美味しい玄米をお得なお値段で頂くことができて本当に有り難く、今年こそは絶対に畑や田んぼのお手伝いに行く予定です(^^)

で、太さんの勉強会 「『豊かさ』の再設計」。主旨は以下。(メール転載)

豊かな生活を求めて経済成長を続けてきた日本。食糧やモノがあふれ、便利さや快適さを享受する現代の私たちの生活は、その一方で地球環境を脅かしています。私たちはこれからどんな豊かさをめざしたら良いのでしょうか。これまでの豊かさの測り方を検証して、それをもとにより現実的な新しい豊かさのとらえ方やその測り方を考えます。それぞれの生き方、仕事、活動の指針作りのヒントになるかもしれません。
講師:佐藤太(「持続可能性と豊かさ」研究者)

私は子供の頃から「地球がヤバイ!」と危機感を感じていた変な子供だったので、自分なりのエコエコ活動をしているのですが、それでもこの世情のうねりに巻き込まれ、自分の惰性も加わり、「言うは易く行うは難し」で、何もできないでいる者の一人です。
それもある部分では仕方のないことと割り切ってはいますが、それにしても先進国の、特に日本の過度にエネルギーを浪費する生活にはもう本気でアクションを起こしていかなければならないと痛感。

魚が激減し、養殖用の稚魚さえ採れない現状。
森林は1分間に東京ドーム2個分、毎日消滅しているという事実。
土壌に還らないほどゴミが溢れ、埋め立てられている。
エコロジカル・フットプリント(環境容量)も日本は地球の2,5個分使ってる。
これは世界でもちろんトップクラス。
簡単に言うと地球資源を今あるものの倍以上使ってるという計算になるから、魚が減って、森林が消えて、ゴミが溢れるのは当然。
日本で採れるものより、外国産の方が安いという矛盾。
安く売れるからと、膨大なエネルギー(移動にかかる費用、飛行機、船、車の燃料などの資源)をかけて、新鮮でないものを買って健康を害している。
なんと先進国の中でもフード・マイレージは日本がダントツ!

それはもちろん食料の自給率が低いのだから当然。
TTP参加でさらに拍車がかかるのは一目瞭然なのに、「経済優先」の体制がその不毛な現実を加速させる。
消費だ、お金だ、GDPだと、自然の資源や環境を無視して国を開発していく経済学。
言い出したらきりがないですね。
全部お金で世界がまわっているので、こうなってしまう。。
誰だって得したい、儲けたい、豊かに暮らしたい、そう思う、当然です。

未だ世界にはお金を介在しないでも豊かに暮らしている先住民族や国があります。
そうでなくてもブータンとかお手本のような国ですよね。
でも、日本があそこまでリターンできるかと言ったら多分無理。
日本はアジアトップクラスの経済国には間違いないですから。
でも日本も江戸時代までは庶民はほとんどお金を持っていなくて自給自足していたというし、当時は今の科学者から見ても驚くほどの完全な循環システムが成立していたといいます。
この日本の現状はまさに戦後、高度成長期に一気に加速した流れだったということ。
ITの進化を見ても今の時代のスピードの早さは歴史上かつてないほどの、奇跡的な事態なのは明らか。
しかしお金そのものが悪いわけでもなく、確かにお金で買える豊かさもある。
現実的にはお金がエネルギー:力の象徴なのは確かです。
その使い方を間違わなければ、お金に囚われなければ、もっと世界はよくなるはず。。
だからこそ日本はやはり世界でも象徴的な国かもしれません。

物質的には豊かさの頂点に立っています。
そして、心の崩壊も他の国に例がないほど(アメリカもヒドイかな^^)問題です。
さらに3.11もあって、日本は注目の的。
これからはアジアや世界の見本になるような新しい社会に発展していく希望も、もしくは最悪のシナリオになるかもしれないという絶望も、どちらもあるように思います。
その分岐点に立つ私達は、冷静に今の状況に対処して、自分とそして大切な人達のために、最善の道を選びたいものです。

なんか大げさなこと書いちゃったかもしれないけど(^^ゞ
でも、こんな楽観的な私ですが
「いつ死んでもいいように、毎日を生きる」ことにしています。
これはホント、大げさじゃなくて、「人はいつか死ぬもの」ということを知っていれば、当然のことです。
私達は生かされている。
だから、土壌や空気が致命的に汚染されたり、大地が大きく揺れたら、私達はそれに抗うことなんて難しい。
ちっぽけではかない命です。

私はそれに抗わない。闘わない。
地球にゆだねて死ぬなら本望。
だからこそ、いつ死んでも悔いがないように、自分が「今」を気持ちよく生きるために、愛する人の健康のために、そして美しい地球を次代に引き継いでいきたいと、心から思う。

私は欲深い人間だからマザーテレサのようには生きられないし、ラグジュアリーなことも好きだけれども
だから、自分にできることをする。
自分にできそうにないことは無理してしない。
自分を戒め縛るのではなく、自分を解放し自由にする。
今を過去を悲観することなく、未来には希望を持っています。
自然に触れると、自然が教えてくれます。
私達が生かされているのだということを。
だから私達も、自然を殺すのではなく、活かしていきたいのです。
太さんも田中優さんもおっしゃいました。

「みんなが農民にならなくていい。
自分の能力を活かして生きること。
農ある生活を支えていくこと。」
私もそう思いました!

だから私はヨガをして、みんなをもっと健康にして、本を読み、研究して
手作りのものを買ったり、手料理沢山して、土いじりをして、草花を愛でること(笑)
いずれは自分達も小さな畑ぐらいは持ちたいねって。

でもまずは太さんのところのお手伝いと、妹も自然農してるんだけど、千葉でちょっと遠いから年に2回くらいは手伝いに行こうかなと思ってるのですが^^、昨年は体力なくて全然できなかったなぁ。。。
ちなみに妹は筋金入りの農民。笑
妹のブログ
へのへのにっき
太さんからの提言を、ここに記しておきます。

●農場へ行こう!農業をしよう!
●日本の農業に融資する
●手作りのものを買おう
●手作りしよう
●シェアリングしよう(物の貸し借り)+

私の提言「心のシェアリング」も沢山すると、もっとみんな心が軽くなると思います♫

太さんオススメの本

それをお金で買いますか――市場主義の限界
マイケル・サンデル / 早川書房

環境を守るほど経済は発展する―ゴミを出さずにサービスを売る経済学 (朝日選書)
倉阪 秀史 / 朝日新聞社

暴走する資本主義
ロバート ライシュ / 東洋経済新報社

あなたにとっての『本当の豊かさ』は、なんですか?

namaste
aki

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