頭立ちのポーズ(サーランバ・シールシャアーサナ)

昨日はbeyogaで行われたマタニティ講座のあと、Sakiさんのレベル2のclassを受けました。
Sakiさんのclassは初めて。
スタイル抜群、さわやかな笑顔がとてもチャーミングなSakiさん。
テーマは、【頭立ちのポーズ(シールシャアーサナ)】において、自分の恐怖心と向き合い、できる・できないという結果にこだわらず、チャレンジすること。

ヨガジャーナルHPより転載

このポーズはまさにアーサナ(ポーズ)の王様と言われるポーズで、心身への効果が非常に高く、ヨガの真髄が詰まったようなポーズです。
アンチエイジング効果にも大変優れていると言われます。

・頭部への多量の血液流入により、神経組織を休ませ、不眠症や様々なストレスによる症状を緩和、また頭脳を明晰にし、五感・記憶力・集中力を高める。
・通常の重力の影響をのがれ、腰への圧力が取り除かれ、心臓を休ませ血行をよくする。
・身体の上下が逆転することにより、諸内臓器も重力による圧迫から開放され、胃腸活性、消化不良や便秘の改善、肝臓・脾臓が充血し、疲労回復・活力向上、心臓より上の内分泌系、松果体・脳下垂体・甲状腺・副甲状腺の働きを正常にし、老化防止効果が高い。
などなど

初級のヨガのclassでもよくサポートをしながら取り入れる先生もいらっしゃいますが、初心者さんは注意して行う必要があります。
私自身、初心者のとき、このポーズを行うことの利点を多く感じたものの、首を多少痛める傾向があったので(それは筋肉痛程度のものだったかもしれませんが)、初心者さんは無理して行うようなアーサナではないように思いますが、本人の意思とタイミング次第なのかもしれません。
でも、見た目に反して実はそんなに難しいポーズではなく、日頃の練習で体幹の筋力がついてくると自然とこのポーズはとれるようになります。
むしろ、このポーズを難しくしているのは、恐怖心。
恐怖心を克服し、自分で「できる」と思うことができれば、ある程度ヨガの練習をしている方ならこのポーズはできます。
ヨガは、私達が前に進むのを引きとめ、過去に縛り付けようとするこの“恐怖心”としっかりと対峙し、克服していくことの意義を教えてくれます。

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ここしばらく、バセドウ病になってからは、首への負荷が健康によいのか、むしろ悪いのか自分では確信が持てなかったので、肩立ちのポーズでさえ少し怖いと思うこともあり、ましてや頭立ちは体幹の筋力が格段に落ちてしまったこともあって、全然できなくなっていました。
それが昨日は、時間にすると何秒か何分かわからないけど、しばらく保持できました。
その時、「できる・できない」すら考えず、だたマットに向かっている自分がいました。
そこには、いつも頭の奥のほうに潜む、アーサナに失敗すること、転倒することの痛みなどを含めた怖れや、失敗したら恥ずかしいといった羞恥心などの自意識というものが、ほとんどなかったように思います。
そして、今までのシールシャアーサナで感じた充実感とは全く違って、とてもニュートラルで軽い感覚で、終わったあとに、そこに何も残っていないような、そんな感じでした。
アーサナをとっている間、身体の揺れ、そして心の動揺も少なからずありました。
でも、内側から自分を支える心、そして身体の強さが、その揺れの中でバランスしてくれているのを感じました。
身体が心を支え、心が身体を引き上げる。
そして、何より、ただただ「無心」で取り組むことによって、そこに調和が生まれたのだと思います。
さらに、Sakiさんの、このメインのシールシャアーサナに持って行くまでの、シークエンスの素晴らしさと、指導の的確さ、そのお陰でもあります。
すべてはプロセスの中に、様々なアーサナを通して、ある結果に至るエネルギーを生み出します。
それが、イシュタのシークエンスの魅力の一つだとも思います。
ヨガを始めて、もう少しで7年。
まだまだひよっこです^^;
でも、ようやくヨガの王様に少し出会えたような、かすかな喜びと驚きとともに、心はとても平和でした。

shanti
aki

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