アシュタンガ(八支則)

アーサナ(ポーズ)と呼吸法の練習を続けるだけでも、大いに心身に良い影響がもたらされると思いますが、アシュタンガ(八支則)こそ「ヨガ・瞑想」を説明しており、特にヤマ・ニヤマは日々実践していくことがとても重要だと思います。
むしろアーサナや呼吸法の練習はなくても、このヤマ・ニヤマが私達が平和に生きるために重要なことであり、またヨガを知らなくても多くの方が昔ながらの知恵または宗教として、または親や先生から教えられてきた道徳として、自分の体験から得た気づきなどによって、実践していることだと思います。

そしてもちろん、ヨガの練習においてこのヤマ・ニヤマこそ重要であることは言うまでもありません。
ですが、workshopやティーチャートレーニングに参加しなければ、ほとんどのヨガスタジオでこのアシュタンガについてじっくり学ぶ機会はないかもしれません。
実際に多くの方がアーサナの練習に熱心でも、なかなか心の平和を維持することできないのは、このヤマ・ニヤマの実践ができていないからかもしれません。
ヨギーとして人生を幸福で平和なものでありたいと思うなら、ヤマ・ニヤマがなくてはディヤナ、サマディへも至れないことを知っておくべきでしょう。
ということは、ヤマ・ニヤマの実践ができると、サマディは決して難しいことではない、と私は思っています。

また実際には、ヨガや瞑想の実践をしていなくても、多くの方が自己実現しています。
あらゆる機会において、仕事の成功・心身の健康増進・完全な幸福・霊的な成長はあると思いますが、それは、ヤマ・ニヤマが土台にある方だと私は思います。
もちろん、自己実現とは物質的な成功や充足でなく、その人が本当の自分を生きているかどうかです。

私達の神性は、このヤマ・ニヤマを知っています。
それに気づくことは決して簡単ではないかもしれませんが、ヤマ・ニヤマの実践は決して苦行というようなものではなく、自分の内なる喜びへと繋がります。
重要なことは、これを日々実践できるかどうか、ですね(^^)

パタンジャリによるヨガの八支則 (アシュタンガ)
※パタビジョイスのアシュタンガヨガとは違います

1,ヤマ(禁戒・社会倫理):世界との平和な関係ー避けるべきこと

アヒムサ 非暴力
サティヤ 正直
アステヤ 不盗
ブラマチャリャ 禁欲
アパリグラハ 不貧

2,ニヤマ(勧戒・道徳):自分自身との平和な関係ー実践すべきこと

サウチャ 清浄
サントーシャ 知足
タパス 苦行
スヴァディアーヤ 読誦
イシュヴァラプラ二ダーナ 降伏

3,アーサナ 坐法

4,プラーナヤマ 調気

5,プラティハラ 制感

6,ダーラナ 集中

7.ディヤナ 瞑想

8,サマディ 三昧



ヨガのクラスでは、主に3〜6,3〜7のところまで練習していると思います。
中には8まで到達している方もいらしゃるかもしれません。
日々の生活の中では、1,2のヤマ・ニヤマの練習です。

ヨガの練習・修習を、長い期間、休みなく、大いなる真剣をもって励むということは、マットの上に毎日立つだけでなく、このヤマ・ニヤマを日々の生活の中で、毎瞬・毎秒意識して行うことなのだと、私は思います。

そして、この言葉の意味も、ご自身で考えて、自分の納得したやり方を見つけていくことが、ヨガの実践でもあると思います。言葉の意味自体、よくわからない、というのもあると思います。それについては、おいおい私なりの解釈をお伝えしてみようとも思っていますが、ご自身の考えを持つことはとても大切です。
アヒムサと一言で言っても、本当に色んな解釈があります。
ガンジーは、非暴力を訴えた有名な人ですね。
でも、中にはアヒムサを、戦争はOKで、肉食は☓だと解釈したり?!
私も蚊が自分の耳元で唸っていたら、やっぱり叩いて殺してしまいますし(笑)、時々は肉汁たっぷりのお肉を頬張りたいとも思いますしね(^^ゞ

燕スタジオ、残り三クラス。
サティヤ、スヴァディアーヤ、サントーシャ辺りをテーマにしてみたいと思っています。

namaste
aki

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