伯母の納骨式

日曜日は、父の姉である伯母の納骨式があり、実家に帰りました。

伯母は、私が子供の頃には横浜に住んでいたので、「横おばあちゃん」と呼んでいて、横おばちゃんの夫は「横おじちゃん」と呼び、ダンディーな横おじちゃんはバツイチの再婚で、二人の間には子供はありませんでした。

横おばちゃんはとてもお洒落で気品があって、結婚する前は大層おモテになられたようで、そういう話し(口説かれたりなんだり、、)を、小さな私によくしてくれました(笑)。
さらに、非常に優秀で当時バリバリに保健師の仕事をしていたようで、私が看護師になると知った時は電話をくれて、「大変な仕事だから止めた方がいいわよ」と忠告してくれたりもしました(^^)
なんでも物怖じせず、毒舌なところがあって、それがとってもチャーミングで面白く、私は横おばちゃんが大好きでした。
今思うと、なんとなくデヴィ夫人みたい(*^^*)
年をとっても肌が透き通るように美しく、病院の先生も自分に気があると言って、女性としての自信を全く失っていないようでした。

そんな横おばちゃんは、横おじちゃんと一緒に、10年ほど前に横浜の家を引き払って、熊谷にいる私の両親と共に暮らし始めました。
老後の不安を抱えた横おばちゃんを気遣った母が、熊谷に来ないかと声をかけたそうです。

しかしながら、うちの両親も横おばちゃん達もかなり癖の強い人達なので、実際には、一緒に暮らすのはとても大変だったよう^^;
ほどなくして、二人は近くの老人ホームに入り、横おじちゃんが先に他界、横おばちゃんは数年長生きして、先月89歳で息を引き取りました。
横おばちゃんのその知らせを聞いたのが、私のお腹に赤ちゃんがいることがわかった直後で、まさに生命の引き継ぎのタイミングだったのかなぁと、これも偶然ではない気がしてなりませんでした。

そして、最後まで面倒をみていた父の意向で、お通夜、お葬式はせず、先月父方の親戚が我が家に集まり、火葬式のみ行い、私達夫婦も参加しました。
(父は、自分も通夜・葬式はしない方針なのです。娘達は遺言をもらっています。)
そして、日曜日にまた親戚が集まって、納骨式を行い、父が自分のために作ったお墓に、横おばちゃんの遺骨を納めました。

その納骨式の様子を撮った写真には、明らかに不自然なハレーションが。。。
それを撮った従兄弟は「これが心霊写真だよ」なんて言っていましたが、確かにそんな感じ(笑)。
横おばちゃんの霊が、ちゃんとその場にいたんだなぁって、誰も不気味がることなく、私もとても温かな気持ちになりました。
あとで旦那さんから聞いたのですが、彼には横おばちゃんの声が聴こえたそうで、父のお墓は小さく質素な墓石なのですが、墓地自体は見晴らしの良い開けたところにあり、「あら、いい場所じゃない。気に入ったわ。」と言っていたそうです^^
ふふ、横おばちゃんらしい言い方。
なんだかとてもほっとしました。

納骨式のあとは、行田の昭和初期の名士が贅を尽くして建てた邸宅を料亭として復元させたという「彩々亭」で会食。
趣ある、素晴らしい料亭でした。
ここを予約した時点ではつわりがなかったので、ここの名物である和牛懐石を楽しみにしていたのですが、つわりが始まったために、お肉がキツくなったので、泣く泣く季節の御膳に変更(;_;)
ですが、この数日、あまり食事も取れなかったのに、皆と一緒の会食で気分もよかったせいか、沢山品数のある季節の御膳を美味しく完食♫
食欲もすごくあって、和牛も少しだけもらって食べることも出来ました^^
私のつわりは、だいぶ気分に左右されるみたい(笑)。
この後、実家に泊まって翌朝も、普通に食べられました^^;
父方の親戚とは、もう10年以上、いや20年近くまともに会って話していなかったのですが(3年ほど前に祖父の13回忌で少しだけ会えたんだけど、あんまり話しはできなくて)、私が子供の頃は毎年正月には集まり、みんなでわいわい賑やかに楽しい思い出もたくさんあり、特にイトコたちはみんな大好きだったので、疎遠になって少しさみしい気持ちがありました。
本当は、結婚式にもみんなを招待したかったのですが、旦那さんの方に親戚がほとんどいなくて、人数調整の関係で従兄弟には声をかけることが出来なかったのも、なんとなく心残りだったのです。
でも、こうして伯母の死がきっかけとなり再会し、一瞬でわだかまりが解けるかのように、以前のような親しみを取り戻すことが出来ました。
あらためて話しをしていると、色んな偶然や共通点があったり、気持ちが通じ合うことがあり、親戚同士、深く繋がっていることを感じました。
会えなくても、いつもどこかで思い合っていたんだね。

父が、伯母の死も、長生きしたのだからめでたいじゃないかと、私の懐妊のことも含めて、献杯でなく、乾杯しようと。
横おばちゃんが亡くなるとき、急変から時間がかからずに亡くなったと聞いて、この世に未練なく亡くなったのだろうと、私も思いました。
そしてこの機会に、私は皆に温かく祝福してもらい、赤ちゃんの無事の誕生をみんなに応援してもらい、本当に素晴らしい機会に立ち会わせて頂いたと思います。
横おばちゃんの、そして赤ちゃんからの、粋な計らいだったかもしれませんね。
横おばちゃん、赤ちゃん、ありがとう✩
本当に、みんなと過ごせて嬉しかった。

 

横おばちゃん。
天国から、皆を見守っていてね。

shanti
aki

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