C1.トラウマによるパターンを見極める

サインとの対話で最も大きなテーマとなるのが、トラウマの解消となります。私達は幼少の頃からの経験にとても大きな影響を受けていて、そこで得た精神的な傷がトラウマとなっています。

このトラウマは単なる精神的な劣等感等で、内面の葛藤として現れるだけではなく、あなたの周りの物質にも影響を与えています。

このサイトでも伝えている通り、すべての物質はあなたの意識が作り出しています。そこで、この衝撃的な幼少の頃の経験による学びが終わるまで、あなたが選択したこのトラウマを無意識化に保持しています。

このトラウマによって、あなたの現実に同じようなテーマで、同じような出来事が繰り返されます。

大変多いのが、幼少の頃に受けた両親や友人とのやりとりによる心の傷です。

具体例を挙げましょう。私はサインとの対話を通して、自分のパターンに気が付きました。そのパターンは、「自分が出来ないと思っている仕事を任されて、そしてそれが見事に失敗する」というものです。

それは大抵難しい事で、私にしか担当するものがなく、私は出来ないと言っているのに任命されてしまい、見事に失敗して、やっぱり失敗したじゃないかと怒るのです。こういったことが、プライベートでも仕事上でも、何度も続きました。

後から分かるのですが、これは幼少の頃の私の経験から、親に対しての怒りが残っていたのです。

それはこんなトラウマです。
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小学校の頃、親に言われてエレクトーンを習っていたのですが、どうしても苦手でした。そして人前で発表するというのも嫌だったのです。だから、親との約束によって、発表会にでないならという条件でエレクトーンを続けました。

しかし、ある日のこと、エレクトーンの発表会をやることになってしまい、必死に抵抗はしたものの参加することになってしまいました。そして、自分の曲の途中を弾くことができなくなってしまい、失敗してしまったのです。
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このトラウマの影響だけではないのかもしれませんが、私が覚えている限りはこれがとても大きな心の傷となり、私はその後、人前で話そうとすると異様に緊張するようになりました。

私は人前で話す事が苦手なのは、このエレクトーンの頃の衝撃が原因なのだろうなとは感じていました。しかし、実際にはそれだけではなかったのです。

何度も同じような経験を繰り返しパターンを見ることによって、緊張と言う分かりやすい身体的な変化だけではなく、現実の出来事にも、このトラウマが影響を与えているということが分かってきたのです。

しかし重要なのは、どんなトラウマであろうと、それは自分が選択をして学ぼうと決めているということです。あなたが学ぼうとしているテーマだから、そのトラウマとなる出来事が発生したと言っても良いと思います。

またトラウマは悪いものでもなく、ある意味自分に制限を課して、一定の期間あなたのことを守っているとも言えると思います。

例えば私の場合、このトラウマがあったおかげでサインとの対話の方法を人に公開する気にどうしてもなりませんでした。

そうして長年人に伝えることなく自分だけで学ぶことが出来たおかげで、よく理解して経験を積み、準備が整うまで、人に未熟な情報を伝える間違いを避けられたと思っています。

トラウマの解消方法としては、いくつかありますが、私が行なうのは主に3つです。この3つを組み合わせて行います。インナーチャイルドを癒やすというテーマで、いくつか本も出ているので自分に合った方法を適用してみてください。

● ひとつはそのトラウマによって何を学ぼうとしているか、そのメッセージは何かを考えることです。あなたがそのトラウマを選択した理由・目的はなんでしょうか?

現在の自分の状況が、そのトラウマのせいだったということを知るだけで、次にそのトラウマによる具現化が起きた時に冷静に対処できることがあります。原因を特定するだけで、癒される種類のものもあるのです。

● もうひとつはアファメーションと呼ばれる自己暗示です。

認識したトラウマのパターンを浄化して開放します。このトラウマを手放します。と自分自身で宣言をする方法になります。これは色々なやり方があるので自分がしっくりくる方法で繰り返します。

あなたが信じる神やエネルギーに頼んでも良いと思います。パターンに気がついた時というのは、そのトラウマによる学びが終了したか、終了間近で手放す準備ができていることを示しています。

● 最後のひとつは自分の怒りを表現する方法です。

これはヨガの先生でもある妻に教えてもらったのですが、トラウマによる怒りの経験をアファメーションで抑えこんでも駄目な時もあるそうです。

自分が怒っているのに、怒っていない怒っていないと言い聞かせても良くないそうで、この怒りを一度表現したほうがいいとのことです。

人によっては、お皿を割り続けるとか、大声で叫ぶとか、おもいっきり走る等の方法を取ります。

私の場合は、ベッドマットを壁に立てかけて、これを殴り続けてみました。やってみると、特に自分が誰かに対して怒っているわけではないことに気が付きます。ただ、昔受けた理不尽な様々なことにどうしようもなく、そのエネルギーが溜まっている状態なのです。

私を怒りをコントロールするというのを勘違いしていた所があり、怒るというのは未熟な人がやるのだと思っていました。怒りを適切に放出することも大切なのだと分かりました。

どうぞ皆さんも、怪我をしないように怒りを放出してみてください。

どちらにしても、トラウマは必要のなくなった時に自然と解消されていきます。その過程で怒りを放出する必要があったり、なにかを学ぶ必要があったりするわけです。そのトラウマを選択した目的を回収すると、そのトラウマを解消する過程が起こるというわけです。