この時代を生き抜く

10日の日曜日は昼間までぽかぽか陽気だったのに、家を出る2時頃にはおどろおどろしいような鈍色の空で、その後急に気温も下がりました。
「煙霧」だという。
8日も私が花粉症がとうとう出たみたいで、、と言うと、黄砂とかPM2,5も出てるみたいだと人づてに聞いたのですが、とにかくマスクをしなければ外で過ごせないなんて、そのうちガスマスクみたいなものをつけなければ外に出られない・・・・
そんなことも、このままだと冗談では済まされなくなりそうです。
そして昨日、3月11日は震災から丸2年が経ち、まだまだ色んな問題が山積しているのだということをあちこちで報道していました。
原発問題も全く終息していないということ。
今、この関東地区でさえ決してクリーンな空気ではないかもしれないということを、どれくらいの方が自覚しているのでしょうか。
「目に見えないから、わからない。」
本当にその通りです。
中国の大気汚染の報道はしてしかるべきですが、日本が世界中に未だに放射性物質をまき散らしているかもしれないことを忘れてはなりません。
震災前、あるボランティアのイベントで、イラクではガンや白血病、奇形児として生まれる子供が激増し、死んでいく事実を伝えていました。
湾岸戦争に使われたアメリカが使った劣化ウラン弾の影響ではないかと言われていましたが、それに対しての対策はほとんどされておらず、発病した成長過程の子供はどんどん病状が悪化し、また死んでいくということでした。
そして、その後日本の原発のことについて知るのですが、「非核三原則」を掲げる日本が、まさか原発大国で、それは核物質による発電だったということを知り、自分の無知をもちろん恥じましたが、それにしても第二次世界大戦で被曝を経験した日本です。
まさかそんな馬鹿なことをしているなんてと思いました。
でも原発はなくならない。
日本社会全体(特に政府、マスコミ、大企業)が原発に加担する強固なシステムのもとに成り立っているからです。
そして、3.11が起きました。
地震や津波による被害や犠牲も大変なものですが、それらはどうしようもない自然災害。
何年かかったとしても復興していけば、また新しい街や産業が復活、人々は豊かに暮らせます。
でも、原発の問題は、もう果てしなく途方もない問題を残したままで、解決の糸口さえ見えません。
世界に類を見ないほどの放射性物質の拡散を、この日本で起こしてしまいました。
楽観的な私でさえ、この問題は心の片隅にいつもあります。
イラクの子どもたちの問題が、この日本でも起こり得ると(もちろん起こらないと思いたいけど)、思います。
そのために、私達は何ができるのでしょうか。
震災後、関東以南、九州や沖縄へ移住された方もいらっしゃいますね。
非常に危機意識の高い方達だと思います。
でも、私はやはり今いるところから「避難」する気にはなりませんでした。
東京というかろうじて放射性物質の影響の大きくない(少なくはないと思います)場所にいたこと、子供を持っていなかったこと、楽観主義なとこ(笑)、普段からフットワークが軽くないこと(笑)、多くの方もそうだと思うのですが、住み慣れた場所を離れたくないというのがあると思います。
そのために未だに福島にいらっしゃる方も多いですよね。
その気持ちはよくわかります。
放射性物質の影響は外部被ばく(空気)と内部被ばく(食物・水)があります。
なのでできるなら、外部的にも内部的にも放射性物質を避けることが望ましいのは明らかです。
もちろん、今の放射性物質がどの程度問題で、危険性があるのかはわかりません。
もしかしたら、政府が言うように、ほとんど問題ないレベルなのかもしれません。
でも、自分の感覚的・生理的な判断で、ある程度食事には気をつけています。
以前も書きましたが、なるべく地産地消で食物を購入するという風にしていますが、九州産のものがあると購入したくなる気持ちはやはりあります。
あと、きのこ類は放射性物物質が溜まりやすいと聞きました。
大好きなきのこ類ですが、室内栽培ではない関東以北の椎茸は避けています。
そして、大事なことは、この今の日本で、病気にならない強い身体を自分が作ることです。
いまや「ガン」は当たり前の時代。
それは、この放射性物質の脅威よりも、もうすでに汚染されている環境の影響の下、日頃の私達のライフスタイルの結果の賜物なのかもしれません。
それに加えて放射性物質もあるもんだから、本当に日本の寿命は格段に縮まるかもしれません。
それは皮肉にも、長寿大国と言われてる日本への、警告でもあり、“救済”だと私は思います。
闘病に苦しんで生きることにしがみつくよりも、病気を受け入れ死ぬべきときに死ぬという方が、健全だと思うこともあるからです。
でも私が言いたいのは、「この時代を生き抜く」ということが、あー大変だと言っているのではありません。
生きることの本質を考えた時に、私達はもっとシンプルに自然体でいいはずなんです。
今の不自然さを改めて、もっと自分に忠実になることが、結果的に良い道へと向かうはずです。
特に小さなお子様をお持ちのお母さん、そしてこれから妊娠する全ての女性の意識が、これからの日本を担う新しい命の誕生のために重要です。
もちろん、その女性たちを支えるのは男性、実務的な危険な作業をしてくれるのも男性、子作りにも男性が必要(笑)、だから男性ももちろん同じくらい大事ですが(^^)
もっと私達女性が子どもたち、そして自分の健康に責任を持ち、“命”を守っていく必要があるのではないかと思っています。
そのために、命を養う「食」を始め、これまでの「生活そのもの」を変えていく。
それは、自分にとってきっと気持ち良いこと、楽しいことだと私は思う。
3.11から丸2年。
様々なドラマが、個々にあったことと思います。
そして、昨日の3.11は旦那さんのお誕生日でもありましたので、我が家ではささやかにお祝いしました。
震災のことに思いを馳せると同時に、こうして当たり前の日常が穏やかに過ごせることが、どんなに有り難くて幸せなことなのかということを、二人でしみじみ味わいました。
10日の燕スタジオでも、11日の厚木カルチャーでも、生徒さん達と短い瞑想をして、皆のそれぞれの素晴らしい未来を願いました。
一人ひとりの幸せが、この世界の豊かな未来へと確かに続いていることを信じて、私はヨガを続けていきます。
namaste
aki

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