イシュヴァラ・プラニダーナ

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいったもので、このところすっかり秋めいて、秋風が心地よく爽やかな季節になりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?(^^)
「彼岸」はサンスクリット語の「波羅密多」から来たものといわれ、煩悩と迷いの世界である【此岸(しがん)】にある者が、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行をする事で「悟りの世界」すなわち【「彼岸」(ひがん)】の境地へ到達することが出来るというものです。
太陽が真東から上がって、真西に沈み昼と夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日の計7日間を「彼岸」と呼び、この期間に仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると考えられていたのです。
仏事豆百科HPより 抜粋

じぇじぇじぇ、「彼岸」ってそんな意味だったんですね!( ゚д゚)ハッ!
(朝ドラ、見てませんが笑)
そのお彼岸の最中の22日は、燕スタジオ最後のクラスで
テーマは『イシュヴァラ・プラ二ダーナ』。
八支則のニヤマ(勧戒)の一つで「神への献身」「感謝の気持ちを持つ」「自在神への祈念」「至高の存在に委ねる」「神にすべてを任せる」というような意味があります。

samadhi siddhir isvarapranidhanat.
スートラⅡ-45 
神にすべてを任せることによって、サマディは達成される


人間の生命の源は一体どこなのか?
私達がお母さんのお腹の中にいた胎児の頃、はたまた受精卵の頃まで記憶を遡り、そしてこの世界に生まれ出て、「今」に辿り着き、そして死へのプロセスを辿るという物語を通して、この日のレッスンを行ってみました。
私達は、普段自分の力で生きていると思いがちで、自分を超えた大きなものに育まれ生かされていることに気がついていません。
ヨガの教えから、またヨガの練習の中で私達は自分自身の無知を克服し、その大きな至高の存在に、または神なる存在に気が付き、自分を明け渡すことができると、自然と感謝の気持ちが止めどなく溢れだしてきます。
すべての創造物が、神聖な意識の表れなのだと認識することによって、あらゆるところに愛と美しさを見出すことができます。
そして私達の心は平安と喜びに満たされるのです。
「イシュヴァラ・プラ二ダーナ」は、最も簡単で、または最も難しいニヤマかもしれません。
また、「ヨガは宗教ではなく科学である」とも言い、私もそうも思いますが、別の言い方をすれば、ヨガとは既存のすべての宗教を超えた、もっと大きな宗教であるとも思います。
自分を超えた存在を、ヨガでは神または宇宙知性、ブラフマン(梵)と言います。
中にはご自身の宗教観でブッダとかキリストとかアラーとかと呼んだりしているかも方もいるでしょう。
呼び名はなんでも良いのだと思います。
お彼岸にもお墓参りは行きませんでしたが、私達を生かして下さる大いなる存在に、いつも祈念しています。
私達のルーツにいらしたご先祖様、そして太陽や海や風や空にも感謝して。
そして、燕スタジオで出会ったすべての皆様にも、感謝して。
皆様のさらなるご発展と幸福をいつも心よりお祈りしています☆
ありがとうございました。
namaste
aki

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