アーユルヴェーダは医学であり、生命に関する広大無限な学問です。
そのアーユルヴェーダは、いつくかの専門科に分かれているのですが、その一つに「強精法(ヴァージカラーナ・タントラ)」という、良い子供を作るための専門分野があります。
そのために、両親の生活や食事、性行為に関しての教え書きがあるわけです。
これは、アーユルヴェーダが個人の健康に留まらず、人類の未来を見据え、生命を深く愛していることの表れ。
こんな科目、現代医学にはないでしょう?
まさにこれこそアーユルヴェーダの素晴らしいところの一つでもあるのですが、私達が実践したことについて、少しシェアしてみたいと思います。
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強精法の目的は、質のよい子孫を作ること、性行為の喜びを促進すること。
つまり、健康で丈夫な赤ちゃんを作ること、セックスの喜びや快感を得ること、ですね✩
そのために大事なことは、当たり前のことですが、
①まず夫婦ともに健康であることです。
アーユルヴェーダで言う健康というのは、ドーシャのバランスが取れていること(本来の体質の良い面が表れている状態)。
生理機能が正常に働いて、組織が正常に生成され、老廃物は適切に排泄され、身体のシステムが調和しており、精神は安定して、幸福を感じている状態です。
そのためには、自分の体質を知り、体質に合ったライフスタイルをすることや、自然に沿った生活をすることが大切です。
健康であるということは、生殖器の機能が正常であるということや、生殖組織、精子や卵子が健康である(=質のよい精子と卵子)ということに繋がります。
特に生殖組織は、消化の最終ステージの部分で得られるエッセンスが関わっているので、オージャスのない(低い)状態だと、その辺りは不調が生じている可能性が高いです。
〜健康:ドーシャのバランスを整えるためには〜
✩月経を整える
✩規則正しい生活・早寝早起き
✩自分の体質に合ったライフスタイル&セルフケア
✩リラクゼーション
(私の場合)
アーユルヴェーダを意識し始めたのは、もうだいぶ前からですが、忙しい生活とストレスで結婚前に病気になってしまったので、いよいよ自分のライフスタイルを本気で見直しました。
そのお蔭で、妊娠を妨げる要因にもなっていたであろう甲状腺の異常(バセドウ病)は、無治療で治りましたし、一時期止まってしまった生理もすぐに来るようになり、生理の方はとくに異常はなかったです。(20代はひどい生理不順でしがが、30歳でYogaを始めたあとに、すっかりよくなりました^^)
ただ、まだ疲れやすさや軽い不調があったので、2013年にハタイクリニックを受診して、まだかなりドーシャの乱れがあるということ、消化力が落ちていることがわかり、消化力を上げて、ドーシャを鎮静するよう、ライフスタイル全般で心がけました。
特に私は瞑想の時間を大切にするようにしました。
というのも、自分のドーシャの乱れは、精神の影響が非常に大きいと思ったからです。(多分、多くの方がそうであるように思います)
そして、スクールに入ってからは、より一層アーユルヴェーダライフが深まり、オイルケアの重要性・有効性を実感したので、アビヤンガがお気に入りの日課になりました。
アビヤンガは全身の浄化&滋養によく、また子宮を浄化する効果もあり若返り効果があるので、女性の方にはとってもお勧めですよ。
そんな感じで、この4年間で、だいぶ自分らしい健やかさを取り戻すことが出来たのだと思いますし、不妊検査では特に異常は見つからず、子宮やホルモンの状態も良好でした。
(旦那さんの場合)
彼自身はあまり意識していないようでしたが、私から見ると、ちゃんと自分の体質に合うものを普段好んで食べているし、私が食事を作っているので、彼の体質に合うような食事を心がけて、時々彼のドーシャが乱れたような症状が出ているときには、それを鎮静するようなものを勧めたりしていました。
ストレスがかかると元々の体質のピッタを乱す傾向が顕著なので、自宅ではストレスフリーの生活をしているようでしたし、彼も瞑想を時々しているようでした。
不妊検査の結果、精子の量や運動量は良好だったものの、正常形態精子率が低かったので、運動(ウォーキング)を取り入れたりして、生活習慣を改めて見直していました。
そして、妊娠を望む夫婦は、妊娠を予定する3ヶ月前から、赤ちゃんの健康とカルマのために、パンチャカルマ(強力な浄化法)を勧めるとまであります。
特にお母さんは、妊娠前から心穏やかに過ごすことや、精神に良い本を読むなども勧められているのですよ。
両親の状態が赤ちゃんに大きく影響を与えるので、妊娠前から赤ちゃんのための準備を大事にしているのです。
さすがに、パンチャカルマは受けられませんでしたが、夫婦揃ってサロンに行ったのは、こういう意図もありました。
出来る範囲で、自分達の身体を浄化して整えて、赤ちゃんを迎えたいと思ったのです。
→こちらの記事
✩お勧め本✩
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