久しぶりに、父のこと。

昨日は二十四節気では「処暑」で、今日はすっかり秋の空気。
涼しくなりましたね(^-^)

処暑は、熱さが止む・和らぐという意味。
一昨日までは結構蒸し暑かったから、まさに暦通りの変化。
でも例年より早い秋の到来のような気もするけど、どうかしら。
まだ暑い日もあるかと思いますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?

今年のお盆は熊谷の実家に帰りました。(あの熊谷がもう涼しかった(゚д゚)!)
妹夫婦も来ていて、かわいい甥っ子姪っ子にメロメロでした♡
両親もとても元気で、母はまだ仕事をしているし(仕事と孫の世話で大忙し!)、父は今年70歳になるのだけど、地元の活動に精を出し始めたらしく、一時期より生き生きとしていました。

父は人一倍頑固で融通がきかなくてどーしようもないくらいに我儘だし、ほとんど酒乱みたいなところがあるので、家族の中では嫌われ者の父なのですが(笑)、なんと今ではそのあまりの愚直さが素晴らしいとさえ思えてきて、見ていてもそこにユーモアを感じて笑えるし、ある意味凄い人だなぁと思えるようになってきました。
政治のことは疎い私ですが、「集団的自衛権の話しをしよう」なんて素晴らしい議題を持ちだしてくれたので(笑)、私も自分の考えを伝えたのだけど、彼の見解を聞くことで少し世間の現状を知ることも出来たかもしれない。
それにしても、父は以前は自分の意見を言うだけで私達の話しを聞こうとはしなかったけど、だいぶ聞く耳を持つようになりました。
父は、ただ自分の話しを聞いて欲しい、そして自分を認めて欲しいと思っているんだなぁと思いました。

父の破天荒ぶりに辟易して、もうずっと家族全員で彼を避けているところがありました。
それぞれが父と向き合うことで自分と対峙していると理解はしていても、なかなか受け入れられないでいました。
どこかで彼を責める気持ちを捨てきれないでいたのです。
でも本当は彼が悪いのでもなく、家族の縁で繋がった家族全員の、もしくはあらゆる家族の中にある古い因縁に関わるものの、個人一人ひとりの中にあるものが顕在してきた結果。
もちろん、彼の過去に色んな葛藤や苦しみがあっただろうし、母親との関係においても深い傷を残して未解決(のように見える)(私が母のお腹にいるときに、父の母は自殺した。)であることも原因だとも思うけれども、そんなふうに客観的に彼の人生を考えられるようになって、ある時から父に同情するようになりました。
そしてそれは彼だけの物語ではなく、私にとっても、他の家族の誰かにとっても共通のテーマを含んでいるか関わっていることなのです。
それでも時々激しい怒りが出てくるのですが、いよいよ感情のコントロールこそ手放して、この数年でだいぶ父への思いが変わりました。
それと同時に母への思いも色んな形に変化して、今に至ります。
今年のお盆は私の心は平穏でした。
今まではどんなに心を鎮めようと思っても、できなかったのに。
自分の中にあった吹き溜まりのようなものが、消えているのを感じました。
この数ヶ月の間に起きた私の感情の吐露や自覚、ヒーリングの結果かもしれません。
どんな言葉にも表せないけれども、今は「感謝」しかない。
これまでの経緯があったから、自分の存在の原点とも言える両親を、愛することがどんなに大切か(愛されていることに気づくことや、許し合うこと)、そしてそれがどれほど難しいかも知ることが出来た。
その経験は厳しい学びだったけれども、財産だとも思う。
だからこそ、心から両親が元気で居ることを本当に嬉しく有難く思うし、元気に人生を全うしてほしいなぁと思う。
でも正直に言うと、彼らの老後のこととかほとんど考えてなくて、多分(本人達も望んでいる)ぽっくり逝ってくれるだろうという期待も込めて(笑)、二人にとって(もちろん私達家族にとって)ベストなことが起こるだろうと言う予測のもと、何も心配していないし不安もない。
両親も、老後の不安らしいことも全然言わないし(もちろん多少の不安はあるだろうと思うし、私達に心配かけたくないのもあると思うけど)、やっぱり“元気でぽっくり”を本気で狙っているのだと思う(^^)
二人とも、淡々とした日常を過ごしているけど、ちゃんと自分らしく人生を生き切ってる。
そんな両親なので、尊敬しています。
二人とも、心から愛しています。
また会う日までお元気で☆

shanti
aki

関連記事:

コメントを残す