死に方を考える。

先日、ある本の著者があとがきで亡くなった友人のことを振り返っていたので、その時久しぶりに私も古い友人の死を思い出した。

私が中1の時に、小6の時に仲良くしていた友人が膠原病で突然亡くなった。
膠原病とは多くの方が初めて聞くかもしれないが、自己免疫性の疾患の総称で、代表的なのは慢性リウマチで、いわゆる難病と言われる。
他には強皮症や皮膚筋炎、ベーチェット病(確か、以前人気の俳優さんが主演で映画化されましたね)、自己免疫疾患としては潰瘍性大腸炎やクローン病、高安病、バセドウ病もこの部類に入ると思う。
彼女は全身性エリテマトーデス(SLE)という病気で、若い女性に多く、日光に浴びると悪化する全身性の病気で、大昔にテレビでドラマ化され、一般の人にも少しは認知されたような気がした。
私が勤めていたのは、東京女子医大附属青山病院膠原病リウマチ科、そう、彼女の死がきっかけになっている。

中1で友人が急に亡くなり、当時は全く実感がなく、お葬式でも涙一つ出なかった。
棺桶の中で死化粧した彼女の顔を今でも覚えている。
その後度々彼女の自宅やお墓に行っていたのだが、そのうちにやつれて髪を乱した彼女のお母さんの姿を見る度に胸が傷んで、しばらくして私は泣くことが出来た。
でも彼女が死んだことが悲しい、というのでもなく、いつまでも私は自分のその曖昧な感情が理解出来なかった。
私はその頃からよく「死」について思いを巡らせたり考えたりするようになった。
それは看護短大に入ってからもずっと考えていた。
そして看護短大3年目の実習の最後の病棟が青山病院で、理想の職場であったことと、興味のあった膠原病の現場に就職は迷わずそこに決めた。

そして、私の大学病院時代の4年間は、膠原病にどっぷり浸かる日々で、本当に様々なことを経験させてもらって沢山学ばせてもらった。
そして、医療の限界も沢山みてきたし、私の中で疑問はどんどん膨れ上がった。
私は迷いなく看護師になると決めて残業も厭わず働いたけれども、次第に私は現場に耐えられなくなった。
自分の中に生まれる大きな葛藤、バランスを崩した自分の心身と向き合うことで、「生と死」について納得のいく答えを探し続けた。
私が青山病院を辞めて数年後、膠原病リウマチ科は新宿の河田町に移転し、そこは「自然医療研究所クリニック」に変わった。(※26年4月に渋谷区に移転)
それも本当に私としては驚くべき必然で、私の今の方向性に沿う統合医療を扱うクリニックが青山病院の跡地に開設されたのだ。
(思わず、ここに就職しようかと考えたこともある^^)
まだお会いしたことはないのだけれども、川嶋先生が所長で、時々テレビに出ているから知っている方がいるかもしれない。

統合医療のカリスマ! 女子医大附属青山自然療法研究所クリニック所長 川嶋朗先生インタビュー「本当のホリスティック医療とは?」
2012.09.21

「QOD(クオリティ・オブ・デス)=死に方」を考えることは、「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)=生き方」を考えることになると仰る川嶋先生。
私が一時期散々「死」について考えたのは、このことだったんだと今では思う。
「死」を考えることは、縁起が悪いことでも、怖いことでもない。
私達はいずれ死ぬ。
その日を恐れていると、私達はあらゆることを恐れなければならない。
私達の意識が変わっていく時期に来ていると私は感じる。
川嶋先生のような医師も増えてきているのも感じる。
あと何年かしたら、統合医療が世界の中心的な医療になっているのも夢ではない。
(と思いつつ、頑な医療・科学の世界、時間がかかるかな?(^^ゞ)

自分の魂について考える時
病気になることも、はたまた死ぬことも
私達は生まれる前から決めてきているのかもしれないと思った。
もちろん、ある設定の中で、自分という個我もまた道を切り開いているとも思うけれども。
私達は自分の魂が望んだ方向に進んでいく(進化)するために、喜怒哀楽色んな経験をして人生という絵画を完成させていく。
そして、「今の生き方」が、「死に方」につながっていると、私は思う。

過去も未来も現在も、一瞬ひとつになった。
それが、「ヨガ」であり、「癒やし」であり、「統合」なのかもしれない。

shanti
aki

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2 Replies to “死に方を考える。”

  1. みわんこ より: 返信

    お~!あきさん、ついこの前話していたことの一部をブログで書いてくれたのね。思わず、大きな口を開けて、満面の笑みで勢いよく読んでしまいました。深~~く頷きながら・・・本当にありがとう!!!共感していたことを書いてもらい、とっても嬉しいです!!!

    小さな1歩は、大きな1歩に繋がるものね。うん、あきさんの発信力には頭が下がります。また色々シェアしていきましょ♪次回の女子会、ヨガ本当に楽しみにしています!!(^^)/

  2. にゅうちゃ〜ん☆コメントありがとう〜!
    思わず熱く語っちゃったわ〜笑
    ぜひ女子会致しましょうね〜♡♡♡

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