身体の柔軟性 ②

ヨガをする目的をお聞きすると、かなり多くの方が「身体が硬いので柔らかくなりたい」とおっしゃるし、またこのブログのレポートを見ると、「身体の柔軟性」の記事が最もよく読まれているようです。
あんまり的を得たことを書いていなくて恐縮なのですが。
やっぱりみんな、柔らかくなりたいのですね☆
専門的なことは別のところで専門家が色々と詳しく書いたりしていると思いますので私はざっくり思ったことを書きますが(笑)、最近気がついたことを書いてみます。
赤ちゃんはみんなふにゃふにゃに柔らかくて、大人はかなりの方が硬くなってしまいます。
どうしてなのでしょうか?
まず、身体の柔軟性とは、物理的には筋肉や腱の弾力と、関節の構造と可動域の広さ大きさが関係しています。
多くの方が大人になって硬くなってしまうのは、運動不足や老化によるものもありますが、多くは精神的な緊張やストレスによる血行不良と直接的な筋緊張、さらに姿勢の悪さや日常の癖からくる背骨や骨格の歪みによる筋肉の緊張ではないかと思います。
なので、どんなにストレッチや運動しても、精神的なことにアプローチしないと、柔軟性が高くならないということがあるのだと思います。
また各部分の柔軟性を養うためにも、身体は全身に筋肉が張り巡らされており、部分的なストレッチでは効果は上がらず、やはり全身の筋肉、奥深くの微細な筋肉まで働きかける必要があると思います。
そのためヨガは全身の筋肉、とくに深部の筋肉や、関節をまんべんなく動かすという点と、呼吸を伴った穏やかで持続的なアプローチによって、単なるストレッチ以上の効果を上げることができます。
そして何より、筋肉を緊張・硬直させる原因である精神的なストレスや緊張こそ、取り除くべきものです。
ヨガの深い呼吸と共に身体を動かすことによって、心の緊張をほぐします。
呼吸法は心を浄化する効果がありますし、血行もよくなり、筋肉や関節部分にも栄養が行き渡ります。
意外にも精神的なストレスや緊張は自覚していないことも多く、ヨガをして初めてストレスが溜まっていたことを自覚する方もいらっしゃいます。
また継続的なヨガの練習によって、日常の精神的なストレスや緊張だけでなく、パターン化した心の癖やこだわり、過去のトラウマによる慢性的な筋緊張をほぐしていきます。
辛抱強く自分とじっくり向き合わなくてはなりません。
昨年風邪が長引きましたが、そのお陰で心の浄化に意識を置き続けることができました。
風邪が治りかけ、久しぶりにヨガのクラスに出ると、ぐっと身体が柔らかくなっていることに気が付きました。
その時、自分の中にあった根強いこだわりが手放せたのだと、同時に感じたのです。
そして、身体の硬さは、自分の心の硬さなのだと、はっきりと気が付きました。
ヨガは長く続ければ続けるほど、その恩恵の大きさや奥深さに気が付かされます。
単純な日頃のストレスや軽度の不調であれば、一回のレッスンでも効果を感じますが、長年連れ添っている不調や骨格の歪みや心の癖などは、練習を続けた結果、しかるべきタイミングを待って治癒していきます。
私がヨガを始めてから、身体の変化に手応えを感じられたのは、熱心に練習をし始めて1年が経ったときでした。
身体の柔軟性が増し、慢性的な身体の凝りや不調が改善し始めました。
そして数年経って、より身体はしなやかに強くなってきています。
年を重ねて衰えるのではなく、年を重ねれば重ねるほどしなやかに強くなれるのがヨガなのです。
もちろん、年齢に逆らえないところも色々あるとは思いますが(笑
元気に美しく年を重ねていくことが、一生涯の目標です。
身体の柔らかさは、イコール生命力:若さでもあります!
若葉は瑞々しく柔らかいけれども、最後は枯れ葉になって硬くボロボロと崩れていきます。
人間は、いつまでも進歩していける生き物。
身体は老いても、精神が老いることはありません。
むしろ、精神・心は磨けば磨くほど輝いていきます。
こだわりを手放し、柔らかい心でいれば、身体もそれについてきてくれます。
あと、付け加えておきたいのは、できるだけ薬に頼らないで病気を治すことです。
特に風邪や発熱は、身体が柔らかくなるチャンスです!笑
身体が温まって汗をかき、筋肉もほぐれて、心身の毒素が抜けやすくなっています。
そんな時に解熱剤や風邪薬を多用すると、身体は冷え、筋肉は余計に硬直していまいます。
その他の薬も同様です。
自浄作用を信じて、じっと回復を待つことが何より賢明です。
(もちろん、必要に応じて適切に薬は使いましょう^^)
私も、自分の身体の硬さにとらわれてしまうことがありますが
でも、そこにこだわらずに、ヨガを続けます。
おばあちゃんになる頃には、グニャグニャになってるかも?!(^^)
結果を求めず、マットの上に立つのみ。
namaste
aki

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