11月21日に船友のやっちんに誘われ、大山の紅葉を観に行ってきました。
連休中で唯一お天気が良い日だったせいか、ものすごい混雑で、伊勢原駅から大山行きのバスからして1時間半待ち。(やな予感はしてたんだけど、まさかここまで混んでるとは、、(゚д゚)!)
当初の予定では、行きはケーブルカーで大山寺まで行って、帰りは紅葉をゆっくり楽しみながら足で降りてこようかという話しだったのですが、ケーブルカーも同じように1時間半待ちなので、足で登ることにし、女坂を通って大山寺まで行き、紅葉を満喫し参拝。
ご覧の通り、本当に美しい真っ赤な見事な紅葉でした。
で、わりとここまでは楽勝だったので、大山阿夫利神社下社まで登って、さらに参拝。
大山寺からも階段の道が多く、阿夫利神社下社までは結構きつかったです。
途中、ひーふー言いながら、友人には先に行ってもらって、どーにかたどり着き。
大山名水をペットボトルに汲んで、この名水で作られた日本酒が無料で飲めるので、無事ここに来れたことを祝して乾杯し、持ってきたフルーツとワッフルを食べて、しばし休憩。
当然下山のケーブルカーも激混みなので、男坂を通って足で降りました。
登山用の分厚い靴を履いていたけれども、膝はガクガクし始めていたので、無事に下山出来たときはほっと一息。
今回はただ紅葉を見たかっただけなのになぁと思いながらも、以前から呼ばれていたこともあったので、山頂までは行かなかったけど、少し登山出来てよかったなぁとも思い、しみじみ。
こま参道のおみやげ屋さんをゆっくり見て歩きながら、美味しそうなものを買ったりつまんだりして、下山後の余韻を味わっていたのですが、、、
当然帰りのバスも、混んでるよね〜(笑)
大山から伊勢原駅までも、歩きました、、、、
正直、最初は歩き切れる自信が、なかったです。
どれくらいの距離かもわからないし、どれくらい自分の身体に負荷がかかるのかもわからないし(下山した時点で結構疲れてるし)
途中、タクシー拾えるものなら拾いたいし、バスに乗れるものなら乗りたいし、カフェや食堂で休めるものなら休みたいと思いながら
友人にも、そんな弱音を吐きつつ(笑)
でも、バスを待つ1時間半、身体が冷えることやその何もしない時間のことを考えると、歩いて帰ることの方が魅力的に思えました。
しかも友人は大したことないよーという顔をしていたので、信頼出来る彼女にとにかく付いていこうという、すがるような気持ちと、今の自分なら出来るかもしれないという気持ちも、やっぱりありました。
でも怖かったです。
バセドウ病は完治している。
そうわかってはいても、病気の後、体力の衰えを自覚していて、自信がなかったのです。
でも、「よし行こう!」と決め、歩き始めたら、不安はそれほどありませんでした。
どうにかなる。
どんなことも、ほとんどどうにかなるのだから、大丈夫。
むしろ、自分が怖いと思うほど未知のことにチャレンジしているという、ワクワクした気持ちが湧いてきました。
時間は無限にあるのだから、何が起きても大丈夫。
でも地図を見ると、果てしなく遠く感じる。
辺りも暗いし、私達みたいに歩いて帰る人なんて居ない。
ああ、足が痛い。
弱気な自分もまだいる。
まだまだ先が長いなぁ、、、どうなるんだろう、、神様、何か教えて下さい、と心の中で唱えたら
その後すぐ道中にあるお宅のおばちゃんが私達に声をかけてくれて
「伊勢原駅まで行くの、そう、大丈夫よ、あなたたち若いから30分から40分くらいで着くわよ!」と言ってくださったのです。
そこから実際には2時間くらいかかっているのですが(笑)、このおばちゃんの言葉が勇気を与えてくれて
この辺のおばちゃんが大丈夫だって言ってるんだから、絶対大丈夫だ!と思えて(神の声だったんだね〜)
私はそこから心が迷うことなく、通常の3倍くらい、いや4倍か5倍くらいのスピードでガシガシ歩いていくことが出来ました。
自分の中からじわじわと力が湧いてきたのを感じました。
心が決まれば、身体はついてくる。
今を楽しもう。
歩くことを、楽しもう。
そんなことを思い、そう自分に言い聞かせて
「東海道中膝栗毛だね〜」と友人と言い合いながら、途中無心になりながら
無事伊勢原駅に着いた時、身体は相当疲れているんだけれども、心はとても充足していて
ああ、私はもう大丈夫なんだ。
私は本当に回復したんだ。
私は力を取り戻したんだ。
やろうと思えば、なんだって出来るんだ。
小さなことだけど、自分が作っていた限界を、突破したと思いました。
Shanti Namaste
aki